まんぷく|池田信用組合のネタバレ!実話では一文無しに!

 

朝ドラ『まんぷく』では、進駐軍から釈放された萬平は池田信用組合の理事長に就任することになります。

 

東京国税局との戦いは訴えを取り下げることで終わりましたが、萬平は国内で勃発していた反税運動の旗頭になっていましたし、多くの国民はもともと不当逮捕であることを知っています。

 

そのため池田で織物屋をやっている大鳥勘一という人物から新たに創設される池田信用組合の理事長に就任することを要請されます。

 

金融の知識はまったくない萬平でしたが、池田の産業発展のために義理の兄の小野塚真一も経営に関わるということを条件にこの話を受け、信用組合の理事長に就任します。

 

ところがこれらのエピソードはモデルとなっている安藤百福の実話に基づいており、最終的には百福は一文無しになっています。

 

このあたりのネタバレを百福の実話と併せてご紹介していきます。

 

 

コンテンツ

池田信用組合のネタバレ!実話では一文無しに!~①

 

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まずドラマのネタバレですが、当初は神武景気の後押しもあって、池田信用組合の経営は軌道に乗って、萬平は池田に土地と家を購入して何不自由ない生活を送ることができます。

 

そして理事長就任から8年が経過した昭和32年(1957年)に、小田島製作所という町工場が池田信用組合に融資を求めてきます。

 

この製作所は小さな町工場ですが、万能調理器の開発を目指していました。

 

この万能調理器は内部の刃を交換することで、ミキサーやジューサー、野菜のみじん切りもできるという1台で3役を果たすものです。

 

もともと発明家である萬平はいたくその発想に賛同して、1000万円の融資をその場で決めたほか、万能調理器の開発に協力するほどでした。

 

ドラマの舞台は昭和32年(1957年)の高度経済成長期の真っただ中でしたが、この年の7月から翌年の6月にかけての「鍋底不況」が発生します。

 

これは昭和29年(1954年)からの神武景気が国際収支の悪化の冷え込みや政府の強力な金融引き締め策の反動として発生した一時的なデフレ現象で、政府の公定歩合の引き下げなどによって収束して、後の岩戸景気へと突入します。

 

ところがドラマでは池田信用組合のバックにいる梅田銀行が動揺し、新規の融資をストップさせることになります。

 

萬平は小田島製作所で万能調理器の開発を手伝うほど入れ込んでおり、とうていこの梅田銀行の決断を受け入れることはできません。

 

そのため大阪の池田に購入した自宅や土地を担保に、小田島製作所への融資を実現させます。

 

これによって万能調理器の開発は大きく前進して、小型軽量化にも成功し、ようやく販売の目途も立ちます。

 

ところがそのタイミングで梅田銀行も組合への資金援助を中止して2億円もの貸付金の回収を要求したことから、預金者がパニックになり預金を下ろす「取り付け」も発生してしまいます。

 

さらに梅田銀行はこともあろうに担保にとった萬平の自宅や土地を売却して、資金を回収する手続きもはじめます。

 

これによって住む家を失った萬平でしたが、小田島製作所の万能調理器を世に送り出すために、梅田銀行と最後の交渉にあたります。

 

その内容は萬平が池田信用組合の理事長を辞任することと引き換えに、梅田銀行から理事長を派遣するというものです。

 

また小田島製作所への引き続きの支援も取り付けることに成功しました。

 

これによって池田信用組合の経営破綻は避けられますし、小田島製作所への万能調理器も販売できるようになります。

 

とは言え土地や家を奪われた萬平は多くを失って、池田の町からも去ることを余儀なくされます。

 

以上がドラマの一連の池田信用組合のエピソードのネタバレです。

 

池田信用組合のネタバレ!実話では一文無しに!~②

 

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ではモデルとなった安藤百福の実話ですが、百福が41歳だった昭和26年(1951年)に大阪華銀という信用組合の理事長に就任することを要請されます。

 

 

この信用組合は華僑の民族系の組合で、百福は金融に関しては素人だったことから、当初はこの話を断っています。

 

しかし何度も頼まれた末にこれを引き受けるのですが、実態は「名義貸し」に過ぎず、百福はほとんど信用組合の仕事をおこなっていませんでした。

 

さらには大阪華銀のトップには金融の専門家がいないという素人集団で、融資などもかなりルーズにおこなっていました。

 

ドラマと同じように当初は神武景気の後押しもあって経営は順調でしたが、昭和32年(1957年)の鍋底不況により状況は一転します。

 

大阪華銀はかなりアバウトに融資を行っていたためあちこちで不良債権が発生してしまい、さらには経営不振を巻き返そうとして甘い投機話にも乗りますがこれも裏目に出てしまいます。

 

そして大阪華銀は不渡りを出すに至り、それによって取り付け騒ぎも発生してしまいます。

 

そうなるとバックにいた三和銀行(現在はUFJ銀行)は態度を一変させて、大阪華銀が担保に入れていた組合の敷地や建物を差し押さえ資金を回収する「貸し剥がし」をおこないました。

 

こうして大阪華銀はあっけなく経営破綻するのですが、百福も名義貸しとはいえ理事長としての責任を問われて、池田にあった借家の家財道具など財産を差し押さえられてしまいます。

 

まさにこの件で百福は「一文無し」になってしまうのです。

 

しかし国税局の役人が池田の自宅にやってきた際には、安藤仁子の母親の須磨(鈴のモデル)は腹巻に現金や証書類を隠し、仁子も残りの現金をハンドバックに隠して離れの間に放り込んでいます。

 

さらには当時同居していた有元冨巨代(香田タカのモデル)が寝ていた布団の下にも書類を隠したり、長女の明美(幸のモデル)のランドセルの中にも書類を隠して、何も知らない明美はそのまま学校に登校したとのエピソードもあります。

 

トータルで3回も国税局の査察を受けて多くを失った安藤家ですが、厳密には土壇場でいくらかの現金や財産をキープしています。

 

またドラマと異なり池田の自宅や土地は借家や借地であったことから、これを失うことはありませんでした。

 

このように安藤百福も信用組合の理事長に就任したことがきっかけで、多くを失っています。

 

ただし実話は名義貸しだったことから、百福は理事長としての職務はほとんどしていませんでした。

 

とは言え多くを失った百福は、その後に起死回生を果たすために即席めんの開発に臨むことになります。

 

このあたりはドラマの萬平も同じような流れになるでしょうから、楽しみですね♪

 

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